【2026/08/01】きのうのビットコイン

きのうのニュース

📈 ビットコイン、現値圏で底堅さ ナスダック相関は平均割れ

Ecoinometrics は最新のレターで、ビットコインが現在の価格帯で堅い下支えを見つけつつあるとの見方を示しました。あわせて挙げたのが、ナスダックとの相関が平均を下回る水準まで低下している点と、FRB 議長 Warsh がタカ派的な姿勢を強めている点です。株式との連動が弱まる局面は、ビットコインが自前の材料で動きやすくなることを意味します。一方で金融当局が引き締め寄りの発言を重ねれば、リスク資産全体の重しとして効いてきます。下支えの確認とマクロ側の逆風という、向きの違う二つの材料が同時に並んでいる形で、どちらが優勢になるかが当面の値動きを分けます。

出典: Ecoinometrics

🇺🇸 米財務省、イランのホルムズ海峡BTC保険網に制裁

米財務省 OFAC は 2026年7月29日、HormuzSafe とペルシャ湾海上保険会社(Persian Gulf Marine Insurance Company)を制裁対象に指定しました。両者はホルムズ海峡を通航する商船に対し、革命防衛隊(IRGC)が後ろ盾となる「保険」への加入を事実上強制しており、その支払い手段としてビットコインを受け入れることで制裁を回避していたとされます。海運という実体経済のインフラに、制裁逃れの決済としてビットコインが組み込まれていた構図です。米国はこれに先立ちイランの他のデジタル資産も凍結しており、当局が資産の凍結だけでなく、送金経路そのものを潰す段階に入ったことを示しています。

出典: TFTC

🇺🇸 Coinbase政策責任者、Clarity法案の可決に自信

Coinbase の最高政策責任者 Faryar Shirzad は、市場構造法案である Clarity Act について、一部の民主党議員が足を引っ張ってはいるものの、最終的には議会を通過する公算が大きいとの見方を示しました。反対しているのは年配層の議員が中心で、若い世代の民主党議員は法案の内容を理解しているというのが同氏の主張です。米国の暗号資産規制は、どの資産をどの当局が所管するかという線引きが長く定まらないままでした。その不確実性が機関投資家の参入を鈍らせてきただけに、法案が党派の壁を越えられるかどうかは、今後の資金流入の前提条件として重い意味を持ちます。

出典: Bitcoin Magazine

⛏️ 米エネルギー省、原子力拠点候補に5州 採掘の長期電源に

米エネルギー省(DOE)は、総額500億ドル規模の Nuclear Lifecycle Innovation Campuses の最終候補地として、ユタ・テネシー・オクラホマ・ルイジアナ・アイダホの5州を選定しました。ビットコインのマイニング事業者から見れば、この5州が長期のベースロード電源に併設立地する候補地として、いま最も現実味のある選択肢になったことを意味します。採掘の採算は電力の単価と安定供給に直結し、変動の大きい再生可能エネルギーだけでは稼働率を読みにくいのが実情です。原子力の常時電源に隣接できるかどうかは、今後の設備投資の判断を左右します。

出典: TFTC

🐋 ドバイの無登録取引所Shelbit、40億ドルをイラン網へ

ドバイの無登録取引所 Shelbit が、イラン革命防衛隊(IRGC)に連なる賭博事業やイラン中央銀行を含む制裁対象の事業体のために、少なくとも40億ドルを処理していたことが明らかになりました。このうち6億7600万ドルは Binance へ流れたことが追跡されています。ドバイの規制当局 VARA は7月24日に対応に動き、次は米 OFAC の指定が控えているとみられています。制裁対象国の資金が、規制の緩い法域の取引所を経由して大手プラットフォームへ流れ込む経路が具体的な金額とともに示された形で、取引所側の顧客確認の実効性があらためて問われます。

出典: TFTC

🚨 Coldcardの脆弱性で7000万ドル超流出、シード露出

ハードウェアウォレット Coldcard に重大な脆弱性が見つかり、7000万ドルを超えるビットコインが盗まれました。問題は単発の不具合ではなく、長年にわたって生成されたシードフレーズが露出しうる性質のもので、過去に該当ファームウェアで初期化した端末はすべて影響範囲に入ります。Coldcard は利用者に対し、直ちに保全措置を取るよう呼びかけています。ハードウェアウォレットは秘密鍵をネットから切り離すための最後の砦であり、その乱数生成の部分が破られたとなれば、自己保管という前提そのものが揺らぎます。保有者は資金の移動を最優先で検討する必要があります。

出典: Bitcoin Magazine

🚨 Coinkiteが修正ファーム公開、侵害にAI関与の見方

Coldcard を手がける Coinkite は、今回の脆弱性に対する修正ファームウェアを公開しました。同社の NVK は、AI による支援を受けたコードレビューが、業界でも経験を積んだ専門家を上回る速度で潜在的なバグを見つけられる段階に来ていると述べ、これを新しい AI 時代の厳しい現実だと表現しています。今回の侵害にも AI が関与していた可能性が指摘されており、攻撃側が既存のコードベースを機械的に洗い直せるようになったことを意味します。長く公開されてきたオープンソースの実装ほど、これまで見つからなかった不具合が突然掘り起こされる危険にさらされます。

出典: Bitcoin Magazine

⚡ Optech416号、Coldcard開示とzk準備金証明を収録

開発者向けの週刊ニュースレター Bitcoin Optech の第416号が7月31日に公開されました。今号が扱ったのは、Coldcard の脆弱性に関する開示、Core Lightning(CLN)側の脆弱性開示、そしてゼロ知識証明を用いた準備金証明(zk proof of reserves)の三本です。ウォレットとレイヤー2の実装で同じ週に開示が重なった形で、利用者が自分の使っているソフトウェアの更新状況を確認すべき週になりました。準備金証明は、取引所や保管業者が保有残高を、顧客の個別情報を明かさずに証明する技術で、保管の透明性を高める方向の議論が続いています。

出典: Bitcoin Optech