【2026/08/05】きのうのビットコイン
きのうのニュース
🏦 米初の現物BTC ETF清算、Hashdex が DEFI 閉鎖
Hashdex が現物ビットコイン ETF「DEFI」(NYSE Arca)を8月17日に閉鎖すると発表しました。運用資産が1,470万ドルまで縮小したためで、米国の現物ビットコイン ETF としては初の清算とみられます。8月28日ごろの解散時、株主が受け取るのはビットコイン現物ではなく現金です。現物 ETF の資金は IBIT へ集約が進んでおり、規模を作れなかった小型ファンドが市場から退く選別の局面に入ったことを示します。本数が増え続ける段階は終わり、器の数がここから絞られていく可能性があります。流入額そのものより、どの器に資金が残るかが問われ始めています。
⚠️ 日米が協調円買い介入、2011年以来の共同行動
米財務省と日本の財務省が7月31日、協調して円買いの為替介入を実施しました。両国が足並みをそろえた共同介入は2011年以来で、通貨の水準を政策当局が直接動かしにきた形です。さらにベッセント財務長官は、こうした介入を繰り返し実行できるようにする金融の配管をFRBに広げるよう働きかけていると伝えられます。通貨の価値が二国間の合意で調整されうるという事実は、政府の裁量が及ばない資産としてのビットコインの位置づけを改めて浮かび上がらせます。ドル円の急変はリスク資産全体の資金の流れにも波及します。
🏛️ ブータン準備金の一部、カナダ3iQが運用へ
カナダのデジタル資産運用会社 3iQ Corp. が、ブータンの Gelephu Mindfulness City 構想が保有するビットコイン準備金の一部を運用することになりました。3iQ はカナダで最大かつ最も歴史の長いデジタル資産ファンドの運用会社です。国家に近い主体が積み上げたビットコインを、自前の保管だけで抱えるのではなく外部の専門運用会社に委ねる形は、準備金の扱いが「持っているだけ」から運用の対象へ移りつつあることを示します。国ぐるみの保有をどう管理するかという論点は、他の小国が準備金を検討する際にも避けて通れません。運用の委託先が公表されること自体、準備金が実務の段階に入った証拠と言えます。
🇺🇸 Clarity Act、討論終結の60票が不透明
米上院のスーン院内総務が暗号資産の市場構造法案「Clarity Act」を討論終結動議にかけると約束したものの、最初の手続き上の関門である60票を確保できるかは見通せません。焦点となっている超党派の倫理規定の妥協案について、ホワイトハウスが態度を明らかにしていないためです。上院は休会入りまで数日しかなく、共和党側は民主党の対応を批判し採決を急ぐよう促しています。市場構造を定める法律は現物 ETF の次に来る制度面の土台であり、成立の可否は業界の資金調達や上場の前提を左右します。休会をまたげば議論は秋へ持ち越されます。
⛏️ Bitdeer、ノルウェー賃貸で47億ドル契約
Bitdeer がノルウェーの Tydal サイトを対象に結んだ賃貸契約が、契約ベースで47億ドルの収益をもたらします。開示されているマイニング施設のAI向け転用案件のなかでは最も高い価格水準で、しかも増資による株主の希薄化を伴いません。テナントの支払い義務の背後には J.P. モルガンによる信用の裏付けが付きます。電力とその接続枠を押さえている事業者が、採掘の収益だけに頼らず長期の賃料収入へ切り替えられることを示した取引です。マイニング企業の価値を、稼働中のハッシュレートではなく電力という資産で測る見方が裏づけを得つつあります。
⛏️ テキサス新規接続凍結、既存採掘所に希少性
テキサス州のアボット知事が8月3日、新規のデータセンターを送電網へ接続する前に PUCT と ERCOT による監査を義務づける指示を出しました。接続待ちの案件は474ギガワットに達しており、審査が入ることで新規の参入は事実上足止めされます。すでに稼働している事業者はこの列に並ぶ必要がありません。バーンスタインはこれを希少性を生む出来事と位置づけ、既存のビットコイン採掘施設とAIデータセンターの価値に下限を与えると指摘しています。電力への接続そのものが、資金を積んでも簡単には増やせない資産になりつつあります。
🚨 COLDCARD 盗難1,596BTC、攻撃者15人に
ハードウェアウォレット COLDCARD の脆弱性を突いた盗難で、Galaxy は約7,300のアドレスから1,596BTCが抜かれたと追跡しています。被害額は1億3,000万ドル規模と見積もられ、9桁台に乗りました。Protos の報道では、資金を引き出している攻撃者は少なくとも15人まで増えています。原因は乱数の弱さで、この欠陥が何年も気づかれずに残っていた経緯そのものに疑問が向いています。自分で鍵を持つ方式の前提は、機器が正しく乱数を作ることに全面的に依存します。被害者の一部は OP_RETURN で犯人に返金を呼びかける事態になっています。
🚨 ブリッジ Boltz 無期限停止、AI攻撃に追いつけず
ビットコインのブリッジサービス Boltz が、サービスを無期限で停止しました。AI を用いた攻撃者からの攻撃が、自社が修正を当てる速度を上回ったためです。個別の脆弱性を塞ぐより早く新しい穴を突かれる状況になり、運営を続ける判断ができなくなりました。攻撃する側が自動化で試行の回数をいくらでも増やせる一方、防ぐ側は人手で直すという非対称が表に出た事例です。少額の資金を預かる周辺サービスほど、この速度差の影響を受けやすくなります。COLDCARD の一件と合わせ、保管と送金の周辺で守りの前提が問い直される週になりました。