【2026/08/07】きのうのビットコイン
きのうのニュース
🏦 コールドカード流出後、ビットコインETFに資金流入急増
Bitcoin Magazine は、1億3000万ドル規模の Coldcard 流出事件の後に、ビットコイン現物 ETF への資金流入が急増したと報じました。同誌は、自己保管のハードウェアウォレットに置いていた資金を、BlackRock をはじめとする運用会社が管理する上場投資信託へ移す動きが投資家の間で起きているのではないか、との見方を示しています。ハードウェアウォレットの安全性が疑われる局面で、保管の主体が個人から金融機関へ振れうることを示す動きです。自己保管を前提としてきたビットコインの資金の置き場が、事件ひとつで変わりうる点が重要です。
🇺🇸 上院院内幹事バラッソ議員、Clarity Act 支持へ
米上院で共和党の院内幹事を務めるバラッソ議員が、暗号資産の規制の枠組みを定める Crypto Clarity Act への支持を表明しました。同法案を支持する議員はこれで一人増えたことになりますが、Bitcoin Magazine は、上院が休会に入るまでの時間がほとんど残っていないと指摘しています。共和党側は採決までこぎ着けるよう議員たちへの働きかけを強めている状況です。院内幹事は議事運営で票をまとめる立場にあり、その支持は法案の前進にとって小さくない意味を持ちますが、会期という物理的な制約が最大の障害として残ります。
🏛️ プーチン氏署名、露で暗号資産取引が合法化
ロシアのプーチン大統領が8月4日、連邦法282-FZ に署名しました。同国で初めて免許制の暗号資産取引の枠組みが整うことになりますが、国内での決済への利用は引き続き禁止されたままです。個人には年間30万ルーブルの上限が課され、取り扱える資産も規制当局が承認した一覧に限られます。TFTC は、この設計から読み取れるのは、モスクワが取り込みたいのは国内へ呼び込む資金であって国外へ資産を逃がす手段ではない、という意図だと論じています。取引は認めるが出口は開けない、管理された合法化の例です。
🏢 PowerCompute、BTC担保で1800万ドルを年2%に借換え
PowerCompute が、合計1800万ドルに上る3つの債務枠を、ビットコインを担保とする単一のローンへ一本化しました。担保として差し入れたのは307 BTC で、借り手の他資産へ遡及しないノンリコース型です。金利はおよそ年2%で、借り換えによる利払いの削減は年およそ48万ドルに達します。注目すべきは、ビットコインを一枚も売らずにこの条件を得ている点です。企業がビットコインを保有し続けたまま資金調達の条件改善に使える実例であり、企業財務におけるビットコインの位置づけが、値上がりを待つ資産から調達コストを下げる担保へ広がりつつあることを示しています。
🏢 Capital B、Cboe欧州上場で2時間に出来高倍増
ビットコインを財務に積む Capital B が、2026年8月5日に Cboe Europe での取引を開始しました。上場から2時間で出来高が倍増し、本国での上場先である Euronext Growth Paris を即座に上回ったと伝えられています。TFTC は、この急増を一過性の物色ではなく、単一のフランス市場では処理しきれなかった構造的な機関投資家需要の表れだと見ています。ビットコインを保有する上場企業にとって、上場している市場そのものが需要の制約になりうること、そして上場先を広げることが株式の流動性を押し上げる手段になりうることを示す事例です。
🚨 暴力的な暗号資産強奪、2026年に推計3000万ドル
Chainalysis の集計によると、暗号資産の保有者を直接狙った暴力的な強奪による被害額は、2026年にすでに推計3000万ドルに達しました。年間の被害額は2025年に5800万ドルと過去最高を記録しており、2026年もそれに迫る勢いです。同社は、フランスが被害の集中する地域として浮上していると指摘しています。取引所やプロトコルの技術的な安全性とは別に、保有者本人の身体的な安全が現実の攻撃面になっていることを示すもので、保有額を公にしないことや保管の分散といった運用面の備えが問われます。
⚡ ビットコイン一斉監査、重大な脆弱性85件を報告
開発者の calle 氏が、ビットコイン関連のコードベースを対象とした大規模なセキュリティ監査「Bitcoin Red Team」の途中経過を公表しました。世界各地に分散する16人が24時間体制で作業しており、開始から27.5時間の時点で390プロジェクトにわたり4,962件の指摘を提出、うち重大(critical)が85件、高(high)が635件に上ります。個別のプロジェクトが自前で監査を受けるのではなく、生態系全体を横断して一気に洗い出す試みである点が新しく、これだけの件数の指摘がどれだけ実際の修正につながるかが次の焦点になります。
⚡ Breez、BTCからステーブル送金のPWA「Glow」公開
Lightning 開発企業の Breez が、オープンソースのプログレッシブ・ウェブアプリ「Glow」を発表しました。利用者はビットコインの残高から Spark 経由でステーブルコインを送金でき、ログインは Passkeys で行い、鍵は自分で持つ完全な自己保管のまま使えます。アプリはウォレットであると同時に開発者向けのツールキットも兼ねており、Lightning ウォレットの内部で何が起きているかを開発者が確認しながら自分の製品を組み立てられるようにしています。ビットコインを日常の支払いに使う経路を、自己保管を捨てずに用意しようとする試みです。