【2026/08/08】きのうのビットコイン
きのうのニュース
🏦 米ビットコイン現物ETFに8億ドル近い資金流入
Bitcoin Magazine によると、米国のビットコイン現物ETFに8億ドル近い資金が流入しました。先週は特定の Coldcard ハードウェアウォレットに影響するファームウェアの悪用が明らかになり、今年最大級のセキュリティ事件として、自己管理と運用上の安全確保をめぐる業界の議論が再燃したばかりです。その直後の週にETFへ資金が向かったことは、鍵を自分で持つ負担を避けたい投資家が一定数いることを示します。事件がむしろ規制された商品への需要を押し上げた形で、自分で保管するか他人に預けるかという古い論点が改めて突きつけられています。
🇺🇸 Clarity Act 採決、休会入りで9月へ先送り
POLITICO の報道として Bitcoin Magazine が伝えたところでは、待たれていた Clarity Act の採決が9月まで先送りされました。議員が本日から休会に入るためで、多数党院内総務のコメントが根拠とされています。あわせてトランプ大統領が、ビットコインで支払う人が増えていると述べたとも報じられました。市場構造を定めるこの法案は業界が最も待つ規制の枠組みで、成立時期が動けば取引所や発行体の準備計画も後ろへずれます。年内成立の見通しが細るなか、次の焦点は9月の議事日程です。
🇺🇸 米財務省、IRGC 送金で Shelbit と Aban Tether 制裁
OFAC は2026年8月7日、ドバイを拠点に運営される Shelbit Exchange、イランの Aban Tether、および運営者の Siavash Kayvanpour 氏を制裁対象に指定しました。イラン革命防衛隊(IRGC)へ数百万ドル規模の資金を処理していたためです。TFTC は、この摘発が全面的に、資産を預かる側の要所を足がかりに組み立てられた点を指摘しています。取引所という預かりの結節点がある限り、当局はそこを押さえて資金の流れを止められるということで、自分で鍵を持つことの意味を裏側から示す事例です。
🏢 Strategy の BTC 売却続く、Saylor 投稿に反発
Protos によると、Michael Saylor 氏が今週の決算説明会の内容を X に投稿し、ビットコイナーから強い反発を受けました。Strategy が保有するビットコインの売却を進めていることに嫌気が差している層が多く、そこへ AI で作ったような中身の薄い投稿を重ねる姿勢が反感を広げています。同社は企業の財務としてビットコインを買い集める代表格で、その売却は「買い続ける主体」という前提が崩れることを意味します。発言そのものより、売りに転じた事実がどう受け止められているかが読みどころです。
🐋 HTX、準備金の一部を Poloniex へ移動の疑い
Protos は、オンチェーンの証跡から、HTX が準備金の一部を Justin Sun 氏の保有する Poloniex へ移していると報じました。両取引所は同じ人物の影響下にあり、利用者から預かった資産が取引所をまたいで混ぜられているのではないかという疑いです。取引所の準備金は本来、利用者の引き出しに応えるために手つかずで置かれるべきもので、別の法人へ動かせば、片方が傾いたときにもう片方へも波及します。監査ではなく外部からのオンチェーン観測で表に出た点も含め、預けたままにすることの危うさを示しています。
🚨 Coldcard 被害1.11億ドル、損失中央値は1BTC
Bitcoin Magazine によると、Coldcard のハードウェアウォレットを狙った事件で盗まれたビットコインは1億1100万ドルと確認されましたが、実際にはさらに多く、1億3000万ドルを超える可能性があります。被害を申告した利用者の損失は、中央値で1BTCでした。中央値が1BTCということは、少数の大口が持っていかれたのではなく、多数の個人が等しく削られたことを意味します。自分で保管するための要とされてきた専用機が破られた事実は、機器を信じて任せるという前提そのものを揺さぶっています。
🚨 BTCPay Server に悪用中の重大脆弱性、即更新を
BTCPay Server に資金の喪失につながる重大な脆弱性があり、すでに実際の攻撃で悪用されていると開発チームが警告しました。対処は 2.4.2 への更新で、管理ダッシュボードの Server から Maintenance、Update と進んで適用し、フッターに 2.4.2 と表示されることを確認するよう求めています。BTCPay Server は、仲介を挟まずに自分でビットコイン決済を受け取るための代表的な自前設置型ソフトで、店舗や個人が受け取った資金がそのまま置かれています。更新は待たずに当てるべき類のものです。
⚡ BIP-110 が55%未達、Dashjr が PoW 分岐示唆
TFTC によると、BIP-110 へのマイナーの支持は、今回の難易度調整期間中に発動条件である55%へ数学的に到達できないことが確定しました。焦点はブロック 961,632 へ移ります。同記事が本当に注視すべきだとするのは、代替手段として Luke Dashjr 氏がプルーフ・オブ・ワークのハードフォークをちらつかせている点です。採掘の仕組みそのものを変える分岐は、チェーンと採掘機の互換性を断ち切る最も重い手段で、支持が集まらない提案を押し通すために使われれば分裂の火種になります。